Versailles展
2025年12月23日~12月27日
70bis Rue de la Paroisse, 78000 Versailles
France
-書の本質-
書は文字を素材とする芸術である。
しかし、文字それ自体は、生来的に
抽象的符号に過ぎず、言葉を表出する
媒体に他ならない。
ゆえに、仮にその文字の点画の造形や
構成を考えて表現したとして、それが
いわゆる「書」になるわけではない。
冒頭に述べた如く、「書」の素材
であるところの文字は、本来は実用的要求
からひとつの符号として作られたもの
であり、それ自体が美の対象、
あるいは美を目的として
生み出されたものではないからである。
ところが、この単なる符号は、
長い歴史の中で人が「書く」という行為を
繰り返すうちに、自然、人の持つ美意識
と融合する。
ここに、一つの造形として
均斉、均衡、調和、をもつ文字が生まれ、
文字は単純な符号の範疇を超え、
美の側面を備えた新たな段階へと
進展する。
しかしながら、文字の「形としての美」
には限界があり、先人は
この形を描く線そのものに
表現の多様性を求めるようになった。
特に、毛筆と紙の出現は
線質に劇的な変化をもたらした。
このことによって、文字の造形美に加え、
線美による表現の可能性の拡大の恩恵は、
書の歴史を鑑みれば
多言を要しないであろう。
結果、人それぞれによる
おのおのの書風が生まれ、
この書風が趣意を含蓄しながら、
書の美が確立されていったのである。
換言すれば、それは、書が、間接的
ではあるが、しかし端的に筆者のもつ
感情や思想をあらわす媒体へと
深化したことをも示唆している
とも言えよう。
かくして、書は、
東洋独特の線芸術として、また、
造形芸術に止まらない時間芸術として、
独特の世界をもつ芸術的色彩を
敷衍していったのである。
線と形を極限まで純粋化する。
そして、自然の美を借りることなく、
筆者自身の内面の真実を表現する。
すなわち、書は、具象的具体的なところが
全くない抽象的理念芸術である。
どうぞ、
従来のお習字や文化書道的な鑑賞から
離れて頂き、新たな書の芸術活動
としてご高覧頂きたい。
私共の活動が企図する美の在りようや
世界観を僅かながらでも
共有して頂けたなら、
企画者としてこの上ない幸いである。
2025年冬 KAKUSHÖしるす
Artistes exposés
KKAKUSHÖ
Ayuko ENOMOTO – Shoyô MORIMOTO
Kohoka MIKI – Hakyo NAKAMURA -Shoen HAMADA – Kosei NISHIMURA
Kohyo MATSUDA – Rikyo NAKANO – Suisho AICHI – Midori MATSUDA
Shôkaku KAMIKURI – Soyô KAMIKURI
Shoyô MORIMOTO




Wood panel 65cm×50cm

Wood panel 65cm×50cm

Wood panel 65cm×50cm

Wood frame 37cm×28cm

Wood frame 37cm×28cm

Wood frame 37cm×28cm

Wood frame 37cm×28cm

Wood frame 37cm×28cm

Wood frame 37cm×28cm
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